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5.192015
ラミネートした紙が反らないように
けんこうの森薬局では掲示物や服薬指導用の用紙をラミネート加工することが多いのですが、
ラミネーター購入当初、ラミネート加工した書類が反ってしまうことがありました。
今回、原因を調べて、ラミネートフィルムの反りを改善できたのでやり方を記述していきます。
Contents
ラミネートフィルムの反りの原因
ラミネートフィルムが反ってしまう原因は主に、
- ラミネート材が表裏均等に加熱されていない(加熱ムラ。ラミネート機の性能)
- 表裏の冷却スピードが違う(ラミネート後の冷却の仕方)
ことが原因です。
まず、1番の加熱ムラ問題について見ていきます。
ラミネート材が表裏均等に加熱されていない(加熱ムラ。ラミネート機の性能)
例えると、牛タンの焼肉です。牛タンの片面だけを焼くと、加熱面の水分だけが飛んで肉組織が収縮し、牛たんが丸まってしまいます。この反りを防止するには、頻繁に牛たんをひっくり返し、牛たんの両面の収縮スピードを同じにする必要があります。
ラミネートも同じです。机の上にラミネートしたばかりのホカホカの書類を置いておくと、裏は机で急激に冷やされ、表は空気でゆっくりと冷やされ、表裏の冷却のスピードに差が出てしまいます。そのために焼肉牛たんと同じく反ってしまうと考えられます。
(注意:牛タンは加熱すると水分が抜けて収縮しますが、ラミネートフィルムは加熱すると分子振動が増えて膨張するという違いはあります。)
これは、ラミネーターの性能に左右されます。安いラミネーターは本体価格を安くするために、加熱のための電熱線を片側しかつけていない場合もあります。
こういったラミネーターを買ってしまうと、ラミネートフィルムの反りの改善が全くできないので、良い商品を買うしか対策はありません。
オススメは、「フェローズ ラミネーター Zeus2 A3」です。
けんこうの森薬局では、この一個前のモデルを使っていますが、両面の加熱ムラもなく、キレイに下敷きのようにまっすぐラミネートできています。
また、安いラミネーターはラミネートフィルムを押し出すギアがプラスチックでできているため、本体が熱くなるといずれギアの山が熱で解けてしまい、壊れてしまいます。
フェローズ ラミネーター Zeus2 A3は、ギアも金属でできているため、その心配はなく、けんこうの森薬局では、今も8年近く使えています。
次に、ラミネートフィルムの反りの原因2を見ていきます。
表裏の冷却スピードが違う(ラミネート後の冷却の仕方)
反り防止として重しを乗せておくという人もいますね。机の上にラミネート書類を置いて、重しとして大きな本を乗せたとすると、机と本とで吸熱の度合いが違うのラミネートフィルムの表裏で収縮スピードに差が出てしまい、やはり反りやすくなります。挟まないより、机や本で挟んだ方が反り防止になるのは経験していると思います。しかし、さらに反りを防止したいのなら、同じ素材(吸熱の度合いが同じもの)で挟んだ方が表裏同じ速さでラミネート材が冷え、収縮・硬化するので反りが少ないと思われます。
けんこうの森薬局では写真のように大きな本で挟んで冷却させています。
この同じ素材(吸熱の度合いが同じもの)でラミネートフィルムを挟んで冷却・硬化させます。
写真では、挟んでいる様子を見やすくラミネートフィルムと本をずらして撮影していますが、実際冷却する時はラミネートフィルムは本に隠れて全く見えない状態です。
すると、下敷きのように真っ直ぐに綺麗に仕上がります。
ラミネートフィルムを下敷きのようにするには、フィルムの厚さも大切
次に、ラミネートフィルムの厚さも重要です。
けんこうの森薬局では、75ミクロンと175ミクロンの2種類のラミネートフィルムを常備しています。
使い分け方は、
掲示物ならふにゃふにゃでいいので75ミクロンのフィルム
説明用に下敷きのようにある程度硬くしたいのなら175ミクロン
と、使い分けています。
まとめ
ラミネートフィルムを反らせたくなかったら、
- フィルム両面での加熱ムラの無い、ある程度高いラミネーターを買う(フェローズ ラミネーター Zeus2 A3がオススメ)
- 加熱直後のラミネートフィルムを同じ素材(熱伝導率)の平らなもので挟んで同時に均等に冷却する(大きい本などを使って)
- ラミネートフィルムは仕上がり後の硬さで選ぶ。(75と175ミクロンの二種でOK)
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